トラブルに巻き込まれたら
イベント会場でのトラブル、印刷ミス、荒らし対策、SNSでの喧嘩 色々なトラブルが起こります。
冷静に対処できるようにしましょう。
イベント会場でのトラブル
虎の穴」「K-BOOKS」「フロマージュ」「メロンブックス」「アニメイト」などの「同人誌取り扱い書店」にてサークルが同人誌を委託すること、またはそれを読み手が対価を払って入手すること。これを「書店委託」といいます。
または自宅から自分で希望者に本を発送すること。これは「自家通販」といいます。
基本的に 通販=書店委託 のことを指します。
地方に住んでいてどうしてもイベントに行けない、欲しい本があるのに仕事が・・・そんな貴方は利用してください。
ただし作家全員が書店に本を置いてくれるわけではありません。売り切れることもあります。
本を作っている人は業者じゃありません、無いからといって文句を言ってはいけません。
書店には「予約」というシステムもあり、たとえば4月1日のイベントでの新刊を3月下旬から「予約受付」として先行販売するケースもあります。これは作家さんが予約を申し込むかどうかによるので人それぞれです。
人気の作家さんの本は予約の段階で売り切れることもあります、本気で欲しければ見つけたその瞬間に買いましょう。
あとからカートに入れよう~なんて思ってゲットできなかった人、自分の責任です、家に対応を求めてはいけません。
最近は「BOOTHを利用した通販」も増えてきました。
倉庫利用→通販で書店と同じような形だと書店と同じような通販が行えますが、倉庫を通さない場合個人情報が開示されることがあるので、その場合は自家通販に近い扱いになります。
追納と再販について
書店やイベントで本が売切れてしまった!そんな時作家さんは
余裕があれば「再販(もう一度同じ本を印刷すること)」や「追納(書店に追加納品)」をしてくれます。
欲しい本が無い、悲しい、くやしいですよね。でも買えなかったのは自分の努力が足りないせいです。
同人誌は一期一会、運や機会に恵まれなければ入手できない「お宝」なんです。
まずは「同人誌は入手できるもの」という概念を捨てましょう。
たとえば同人誌を100冊刷った作家がいるとしましょう。
100冊のうち50冊をイベントに、50冊を書店に預けます。
するとイベントでは25冊頒布で残り25冊、書店では50冊全て頒布できました、合計25冊残っています。
さて、次のイベントにも25冊持っていこうかなと思っている時に「書店の在庫がないから追納して」と言われました。
でも手元にはまだ25冊・・・イベントでは丁度そのくらい出るし、これは次のイベントに持っていく分だから書店分はない・・・
あと何冊必要かわからないし、仮に調子に乗ってもう100冊印刷して2冊しか出なかったらどうしよう・・・在庫家に置くの?
印刷費も高いし・・・たくさん残ったら私の貯金なくなっちゃうかも・・・
これはサークル側が再販などに対して抱えるリスク問題です。
この話は本が10冊だろうと1000冊だろうと同じです。どれだけ大手のサークルでもこの問題を抱えています。
サークルの規模は関係ありません、同人誌を作る人は誰もがこのリスクを抱えています。
(同時にこのリスクをおっているからこそ「営利目的ではない」と主張ができます)
読み手側は自分が読みたいがために「再販!」「追納!」と言いますが、あなたが一冊欲しいからといって再販するわけにはいきません。1冊作るのと100冊作るのではコストが違います。仮に貴方が本の対価を払うから刷って!といっても1冊だけの場合のコスト、印刷所から作家の元への送料、そこから更にあなたの家までの送料・・・ 作家側は大損害です。
趣味といえど元手がなければ本は印刷できません。作家側は自分が大損してまで本を作ろうとは思いません。
自分が印刷したものが残ってしまったのは作家の自己責任ですが、その後の要求に答える義務は無いんです。
「欲しい人何人もいるんだから刷ってよ」じゃないんです。印刷所に注文書送って、書店に連絡して、印刷所とやりとして、銀行振り込みをして・・・そうしてようやく出来るのが同人誌です。その手間や時間や相手のリスクを考えてものを言いましょう。
作家はあなたの為に書いてるわけじゃありません。
作家側も努力はしています、せっかく描いた同人誌、欲しい人には届けたい、見てくれたら嬉しい、でもできないこともある。
そういうものなんです、趣味の活動だから仕方ありません。作家さんも出来ないならそれでいいんです。
SNSで何言われようと98%の人は「うんうん無茶だよねわかるよ」って思ってくれます。2%の無茶な要求にに答える必要はありません、そんなことをしていたらそのうち潰れてしまいます。
また同人誌には「再録集」というものがあります。今まで出した同人誌の寄せ集め本です。
これに過去に出したAとBとCという本の内容が掲載される場合、ABCの本は再販される可能性は低いです。
その辺の判断は作家さんがします、無理をさせてはいけません。「再録出して!」とまくし立ててもいけません。
買い逃した本は再録が出ますようにと祈って待ちましょう。
中古同人誌取り扱い書店について
これがいいか悪いかは人によります。
作家さんによっては「中古書店禁止」と明記してます、その場合不要の同人誌はしっかり自分で処分しましょう。
中古同人誌取り扱い書店は「転売」には当たりません。古物営業法を守っているからです。
また中古同人誌取り扱い書店は買い取る際の身元確認を徹底、売る際にも年齢確認をするのに加え、「同人誌取り扱い店」という限られた知識のある人のみが来店する場所になります。要するにオタクじゃない人が間違えて入手する可能性が無いんです。
どうしても欲しかったあの本、まさか中古で手に入るなんて!そんなこともあるかもしれませんね。
そこまではいいです、だけど買ったあと絶対に「中古で買いました」なんて作家に言ったりSNSで言ったりしないでください。
中古で買ったなんて言われて嬉しい人はいません、そっと自分の中に留めてください。
作家さんがダメって言ったら従ってください。問題は無い、他の人はいいって言った、そういう問題じゃないんです。