イベントとは
・コミックマーケット(https://www.comiket.co.jp/)
・赤ブーブー通信社(https://www.akaboo.jp/)
・スタジオYOU(http://www.youyou.co.jp/)
などによる「同人誌即売会」のことです
■一次創作イベント・・・著作権的に特に問題ない即売会(商業作家の商業作品同人誌は例外も有)
■二次創作イベント・・・著作権的にグレーな即売会
・オールジャンル・・・様々な作品を一度に集めてまとめて行う即売会 一次創作と二次創作も同じ会場
・オンリー・・・特定のジャンルもしくはカップリングのみで行う即売会
・プチオンリー・・・オールジャンルイベント内で更に小分けで開催されるオンリーイベント
「即売会」といえど「販売」じゃないですよ、「頒布」です。
忘れてしまった人はもう一度「基礎知識」の所を読んで下さい。基礎知識無しに同人はできません!
「販売停止」「販売数」など色々「売る」って単語が出てきますが、「販売」はしてません。肝に銘じましょう。
一般参加とサークル参加
※説明の為一旦「売り手」と「買い手」という言葉を使いますが、「販売」はしていないし「お客様」もいません。
■サークル・・・「サークル参加」「作家」「書き手」などのいわゆる「売り手」
■一般・・・「一般参加」「読み手」などのいわゆる「買い手」
■スタッフ・・・イベント会場の人 イベント企業の方やボランティアなど立場は色々です
■一般参加■
「対価」を払って「創作物」を交換してもらう側です。
お客様根性は捨てて下さい、相手は一般人で企業じゃありません。本を出してくれるだけで有難いんです。
朝一で並ばないと買えない本もあります、朝から並んでても手に入らないノベルティもあります。
でも手に入れた他の人は貴方より努力してたんです。努力の差です。自分のせいです。文句を言う権利はありません。
サークル側だって何冊出るかなんてわからないリスクを負って活動してるんです。貴方も買えないリスクがあるだけです。
本の内容が気に入らないならそっと自分で処分しましょう。貴方が勝手に買ったものです、文句を言ってはいけません。
あなたが漫画の単行本を買って「思ってた展開と違った」からと出版社や作者に文句を言いますか?
サークルの創作物だって同じです、自分が想定していなかった内容だからといって苦情をいれてはいけません。
ちょっと勇気を出せるならお手紙を書いたり差し入れをしてみたり、声をかけてみたりするのもいいかもしれません。
もし差し入れをする場合はサークルさんの迷惑にならないものを考えましょう。
あまりに大きなものや生物、賞味期限の早すぎる物、手作りのお菓子、このあたりは人によって抵抗があったり差し入れを宅急便で家に送る人にとっては迷惑になります。差し入れの物を別に相手の好みにあわせる必要はありませんが、相手の立場に立った時に迷惑にならないようにしましょう。
※知らない人からもらう手作りのお菓子の危険性について
どれだけあなたが愛情を込めて作ったとしてもあなたはサークル側からしたら知らない人です。
いくら「好きです」と言っても状況的には街中で知らない人に「あの、あなたがすきなのでこれを食べてください」と手作りクッキーを差し出されたのと変わりません。
あなたが良い人だったとしても、中には悪い人もいますし、食べる側からしたら何が混入されているかわかったものじゃありません。友達同士ならともかく、名前も知らない人に急に手作りの食べ物を渡されても食べない人が多いと思いませんか?
夏場に防腐剤も入っていない前日の昼に作ったマフィンを猛暑の中並んだ末に渡したら食中毒に・・・なんてこともあります。
実際過去に異物混入の手作りの食品をもらったという同人エピソードも多いです。
「私なら食べるけど」ではなく、相手がどう感じるかを考えて行動しましょう。
一般参加の人は知り合いが自分のスペースに招いてくれた場合を除いて基本的にスペースの内側に入ることはありません。
勝手に入ったり通り道にしてはいけません。荷物整理をしようと避けたところがサークルスペース内だったなんてことのない様に気をつけましょう、何か用事がある人は外から声をかけましょう。
無理に「手伝いますよ!」なんていうのもよくありません。本当に困ってるサークルさんに声をかけるのはいいことですが、断られたらちゃんと身を引きましょう。相手は貴重品の管理をしています、他人にそうそう触らせることはありません。
勝手に写真を撮るのもNG 顔が写ってるかどうかではありません、スペースの撮影は会場の規約でほとんど禁止されてます。
いくら好きな絵だろうとポスターも勝手に撮っちゃダメです。
以下場合により可能なこと
■ポスターをもらう
サークルさんがくれることもあります。(人によります)もしお伺いして「いいよ」と言われたら何時にとりに来ればいいかを聞いて、指定された時間にちゃんと取りに伺いましょう。サークルさんのご好意なので無理を言ってはいけません。
(ポスターはサークルの看板になのであまり早い時間に持って行ってはいけません)
■スケブ
スケッチブックに絵を描いてもらうこと。やるやらないはサークルによるので事前にそういったお知らせをしているか確認したり当日お伺いをしてからお願いしましょう。
■取り置き
イベント前に「取り置きOK」とサークルさんが言っていた場合、あなたの分の頒布物を確保していてくれる場合があります。
人により「知り合いのみ」や「相互フォローのみ」などに絞っている場合もあるのでちゃんと確認しましょう。
取り置きは基本的に相手に「やってもらう」行為で手間をかけるので、取り置きについて何も言っていない人にあまり読み手側から「やってください」と言うものではありません。
■サークル参加■
書き手ではあるけれど作家様ではありません、他人の褌で好き勝手していることを肝に銘じましょう。
本を買いに来てくれた人は同じ趣味の仲間、「作ってあげた」「売ってあげた」ではありません。「交換した」んです。
貴方はサークルの規模が大きかろうと小さかろうと人より絵や文が上手かろうとどうだろうと別に偉くありません。
同人誌は「自分の萌えはこれです、表現したので見てください」というものを人に読んでもらうものです。
あなたは「ゴルフサークルの中でとても上手い人」みたいなものなんです。
貴方の渾身のショットに「凄い!ナイスショット!」と言ってくれる優しい人、それが買い手さんです。
「自分の本を手にとってくれてありがとう」という気持ちを忘れずに同じ立場、同じ目線で行動しましょう。
イベントに必要なものは自分のスペースがどこなのかによって違ってきます。
最低限全員持っていたほうがいいものは下記です。
★サークル通行証・・・通称サークルチケット これが無いと会場に入れません。一般入場になるまで待つことになります。
・布・・・机に敷いてスペースをわかりやすくする、足元も隠せるので手荷物盗難防止にもなる)
・小銭・・・100円玉と500円玉です お釣り用です
・カッター・・・スペースに届いた箱を開けるのに使います 手持ちで持っていきましょう
・ガムテープ・・・箱を閉めたりするのに何かと使います
・ゴミ袋・・・何かとゴミが出ます 一つあるととっても便利
・ペン・・・マジックやボールペンなど 箱に印をつけたり伝票を書いたりします
あとは人によりポスターだったり、それを立てるポスタースタンドだったりお品書きだったり色々です。
ちょっと検索すれば色々出てきます、自分で調べましょう。
また、サークルの規模が大きい人や自分が買い物に行きたい人は「売り子さん」を連れていきましょう。
貴重品を管理してもらうのである程度信頼できる人が望ましいです、ちゃんとお礼もしましょうね。
サークル主の貴方も売り子さんも「サークルの顔」です、人から見たら誰が誰なんてわかりません。
見られて恥ずかしくない振る舞いをしましょう。本をやりとりしたりサークルの中に居る時の態度、案外見られてますよ。
■スタッフ■
スタッフさんがいるからイベントは運営、開催ができます。一般であれサークルであれ最大限の敬意を払いましょう。
困ったときは助けてくれますが、スタッフもまた人間です。日々ちゃんと丁寧に挨拶をすることで信頼関係が成り立ちます。
ただしスタッフが何でも解決できるわけではありません、同じ人間です。出来ることと出来ないことがあります。
スタッフが解決できないことがあった時は警備員や周りの人に言いましょう。トラブルをスタッフのせいにしてはいけません。
挨拶と敬語は当たり前、礼儀正しくお互いを敬って行動しましょう。
イベントで起こること~一般参加編~
※説明の為「会計」「完売」などという単語を使いますがしているのは「販売」ではなく「頒布」ですからね!
■入場待機・・・イベント会場が開くまで外で待つこと イベントにより並ぶこともある
■開場&入場・・・イベントが始まり入場すること イベントによりカタログ購入必須なことも有 みんな拍手する
■列・・・サークルに辿り着くまで並ぶ列 大手さんは1時間以上並ぶこともある
■年齢確認・・・年齢制限の本を購入する場合サークルが身分証の提示を求める場合がある 素直に従いましょう
■立ち読み・・・サークルに一言「見ていいですか?」と断ってから本の内容を確認すること 熟読はしないこと
■会計・・・なるべくピッタリ持っていく イベント開始直後に壱万円札などはなるべく出さない
■ノベルティ・・・あったりなかったりする サークルの善意なのでもらえなくても文句は言わない 全員分用意される訳ではない
■完売・・・本の頒布が終了してしまうこと 絶対欲しかったら朝一番に行きましょう(それでもダメなこともあります)
■サークル主不在・・・トイレなどで一時的に誰もいない、または売り子さんのみで参加しているサークル
■サークル欠席・・・参加する予定だったサークルが諸事情で参加できなくなること たまに途中から来ることもある
■声かけ・・・サークルさんが忙しくなさそうなタイミングを見計らって声をかけること 無理にはやらない
■差し入れ・・・サークルさんに差し入れを渡すこと
■スケブ・・・サークルさんにスケッチブックを渡して絵を描いてもらうこと 全員受け付けているわけではない
■委託・・・サークルが違うサークルの本を預かって代わりに頒布すること
■閉会&退場・・・イベントが終わり退場すること 終わったらさっさと会場を出る みんな拍手する
イベントで起こること~サークル参加編~
■サークル入場・・・開場前の指定された時間にサークル通行証で入場すること 通行証を忘れたら一般入場で入る
■準備・・・布を敷いたりポスターを立てたり本を並べたり頒布するための準備をする 開場前になるべく終わらせる
■開場・・・一般参加の人が会場に入ってくる イベントのスタート
■年齢確認・・・年齢確認の本を頒布するときは行う 確認できなければ頒布しない
■完売・・・本の頒布が終了してしまうこと 完売したらちゃんと告知すること 並んでる人にもちゃんと伝えること
■離席・・・スペースを離れる際は貴重品を携帯しましょう。「離席中」などと書置きがあると親切です
■欠席・・・諸事情でイベントに行けなくなった場合即座にSNSなどで告知をする
■撤収・・・完売または閉会したらサークルを片付ける なるべくさっさとやる
■搬出・・・残った本や荷物が手荷物で持って帰れない場合宅配業者に送ってもらう 大体かなり並ぶ 閉会前から受け付けている
~トラブル編~
■搬入物紛失・・・宅配搬入の場合宅配業者に、直接搬入の場合印刷所に問い合わせましょう
■誤搬入・・・自分のスペースに違うサークルの搬入物があったり自分の搬入物が別のサークルにあるなど 問い合わせましょう
■頒布停止・・・18禁本の修正漏れなどによりイベントで本を頒布できなくなること スタッフとその場で相談しましょう
イベントで気をつけること
■落し物・・・何か落としてしまったら近くのスタッフに言いましょう 見つけた場合はスタッフに渡しましょう
■盗難・・・手荷物や卓上の本を盗まれること 貴重品は肌身離さずしっかりと自己管理をしましょう
■熱中症・・・夏場列に並んでいるだけで水分は奪われます しっかりと自己管理をしましょう
■トイレ・・・並ぶことが多い 日によっては男子トイレが女子トイレになっていることもあるのでちゃんと確認しましょう
■トラブル・・・何か起きたらまずスタッフに届出ましょう 勝手に解決しようとすると自体が悪化することもあります
■硬貨・・・500円と500ウォンなど 似て非なるものがあります しっかり確認しましょう
イベントでやってはいけないこと
■時限頒布・・・販売開始時間を指定して頒布してはいけません その時間になって急に人が集まってしまう等トラブルの元です
■意図的な牛歩・・・「牛歩」は列の進みが極端に遅いこと 列の長い大手に見られたくてわざとやる人がいます ダメです
■はみ出し・・・人のサークルに荷物がはみ出したりふいに立ち入ってしまうこと サークルも一般も気をつける
■本の上に荷物・・・人様の創作物の上に物を置いてはいけません 荷物は自分で持ち、対価や差し入れは手渡ししましょう
■無断欠席・・・イベントを休む場合告知をしないと迷惑です 貴方の本だけを求めてくる人もいます 必ず告知しましょう
■走る・・・会場内は走ってはいけません
■騒ぐ・・・大きな声で騒いではいけません
■割り込み・・・一般常識としてありえません 列途中と最後尾を間違えない様にしましょう
■座り込み・・・戦利品を読んだり荷物を整理したりする為に会場内に長時間座り込むこと ダメです
■長時間居座る・・・サークルに対してずっと話しかけ続けたり等、なかなか帰らないこと 迷惑ですやめましょう
■写真を撮る・・・会場内は規定の場所(コスプレ撮影ブースなど)以外は基本的に撮影禁止です
■文句を言う・・・売り切れた ノベルティがもらえなかった など文句を言ってはいけません
■年齢確認を渋る・・・「見てわかるでしょう」など言う人がいますが言われたら素直に従ってください
■突然のタメ口・・・一般常識としてありえません ちゃんとした態度で臨みましょう
■猥褻ポスター・・・ポスターなどの関係ない人が目にする可能性のあるものに年齢制限のかかる様な絵や文を載せてはいけません
■サークルの邪魔・・・ポスターを見えなくする サークルに近寄れなくする などの妨害行為をしてはいけません
■サークル内通行・・・特にシャッター付近に見られます 周りが混んでいるからといってサークル内部を通過してはいけません
■交渉・・・基本的に「これオマケしてよ!」なんてやらないでください そういう場ではありません 後ろの人にも迷惑です
※何故見た目で絶対にわかるのに年齢確認をしてくるの?
Aさんが17歳(見た目24歳)、Bさんが25歳(見た目18歳)、Cさん30歳(見た目30歳)とします。
Aさんに年齢確認をしたら17歳だったので本を売れませんでした、サークル主は「大人だと思った、見た目ではわからないな」と思います。次にBさんに年齢確認をしたら今度は思った年齢より上でした。最後にCさんが来て「見た目でわかるでしょ」と言ってもサークル主は「いやさっき見た目で判断したら危険だったし」と思います。
また逆に、「どうみても30歳だな」と思って年齢確認をしなかったら今度は読み手側から「私だけ年齢確認されてない、私が老けてるっていいたいの?」と文句を言われる可能性だってあります。
そういう問題を全て省くため、「全員に平等に年齢確認をする」んです。
別にあなたの個人情報を見るために身分証を出せと言っているわけではないんです、不必要な部分はテープで隠しても構いませんが、求められたらすぐに出せる状態にしておいてください。変に抵抗しないで素直に見せましょう。
特に大手サークルなど行列ができている場合はあらかじめ身分証を手元に用意しておくと頒布がとてもスムーズになります。
コミックマーケットと他のイベントの違い
「夏コミ」「冬コミ」と言われる日本最大級の同人誌即売会、それが「コミックマーケット」通称「コミケ」です。
赤ブーブー通信社やスタジオYOUなどのイベントとの大きな違いは以下3点
・3日間開催される(※オリンピックの影響で2019年は4日間になります)
・当落制度(スペースがもらえない可能性)がある
・申し込みに「サークル参加申込書セット」が必要かつ申し込み締め切りがとても早い
コミケは3日間連続で開催されます。1日目はこれとこれ、2日目はこれとこれ、3日目はこれとこれという感じでジャンルというより区分ごとといったイメージですね、マンガはこの日!ゲームはこの日!みたいな区切りが多いです。
三日とも大盛況で死ぬほど人がいるのでしっかり下調べをしましょう。周辺ホテルは半年前には既に埋まっています。
コミックシティ、コミックライブといった全国で毎月のようにやっているイベントには基本的には「当落」はありません。
会場の規模的に受付ができない人数に達したら「締め切り」とされる可能性はありますが大体出ようと思えば出れます。
しかしコミケだけは完全な「当落制」です。受かるか受からないかドキドキする・・・それがコミケです。
また、普通のイベントは大体開催の一ヶ月くらい前までネットや郵送で申し込みを受け付けてくれます。
しかしコミケの場合まず「専用の申込用紙」が必要です。オンライン申し込みでも書類が手元に必要です。
(申込用紙はコミケ会場内か公式サイトから通販で買えます。一部1,000円です。)
そして夏コミ(8月開催)の申し込みは大体2月中旬!冬コミ(12月開催)の申し込みは大体8月中旬!めちゃめちゃ早い!
コミケ後うかうかしているとあっという間に申し込みが終了してしまいます!
詳しくはコミックマーケット公式ページを自分で読みましょう→https://www.comiket.co.jp/